歌正ラジオ出演!

第5月曜朝10:15~

かわさきFM 79.1MHz

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イラスト●ナジ
イラスト●ナジ

プロデューサーより

 

想像力のセッションから生まれるもの。

 

駄目なことの一切を 時代のせいにはするな 

わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ 

(茨木のり子「自分の感受性くらい」より)

 

失敗が許されないかのような、この時代の空気、風潮、人々の視線、

見えない恐怖心が、多くの人を縛っているように思えます。

けれどもいちばん怖いのは、私たち自身の感受性が枯れること

他人の心に思いを馳せる、想像力を失ってしまうこと

今、語るべき言葉を、捨ててしまうこと。

そう、自分の感受性くらい、自分で守らなければ。

そんなことを、表現者である仲間たちと話をしているうちに

想像力のセッションがはじまりました。

 

10代でベトナムを訪れ、人生を揺さぶられた若き音楽家の体験に触発され

ベトナムを舞台にした物語を作家が書き下ろし、

2008年「月虹を探して」が初演されました。

2009年春、作家は自分自身の目で耳で心で知りたいと、

ベトナムへ旅立ちました。

そして、8月、新しい「月虹を探して」が生まれます。

 

「今、なぜ、ベトナムなのか」という問いには、

「今、感じたから」と答えます。

同じアジアの小国である、かの国に起きた戦争と平和への道程は、

どんなものだったのか

そこにある人生に、思いを馳せることの大切さを、今一度

見つめなおしたいと思いました。

いつでも、世界はそこにある。はじめるのに遅すぎることはありません。

知りたいと思ったら、訪ねたいと思ったら、その手段は無数にある。

表現者はそこにたどり着くために、想像力の翼を使います。

 

目で聴こう。耳で観よう。心で歩こう。

表現者たちのセッションから生まれる物語に出会うことで

ひとり一人の心に「戦争と平和」の風景が映し出され、

それぞれが感じるままに、

私たちの生きる世界を、語り合うきっかけになれば

これほど幸せなことはありません。

プロデューサー 堤真理子